人生を大切に思うと言われるのか。それならば、時間をむだ使いなさらぬがよろしい。時間こそ、人生を形作る材料なのだから。
『フランクリン自伝』
フランクリン 松本 慎一 西川 正身
岩波書店 (1957/01)
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時間の無駄というと。中学生くらいの頃は「睡眠」に恐怖を感じたりはしませんでしたか。
主観的に言えば「死んでるのと同じかも」と感じ、もし8時間寝るとすると3分の1。人生60年とすると20年間は「死んでいる」。
そんなことを考えて、必死に眠りと対決し、ほぼ3時間睡眠を実践していた時代。ただ部活でスポーツもやっていれば無理もきて、「過労」ということで救急車に運ばれたこともありました(笑)。
いつしか自分に適した睡眠時間というのがわかるようになってくるんだけど、でも「睡眠への恐怖」は捨て去ることができない。眠りにおちるぎりぎりまで、何か活動をしていたいと考えてしまう。
そういう意識によって
- 眠る直前に読んでいた本がぐちゃぐちゃになる
- 寝るときに電気は常に付けっぱなしである
- 寝る直前に読んでいた本の内容を忘れてしまい、もう読む気になれなくなることがある
- メガネを付けたまま寝て、メガネを壊すことがある
- たまに「睡眠への恐怖」が勝ってしまって徹夜となり、翌日の活動に支障をきたしてしまう
む。「眠るのはもったいないかもしれない」という恐怖感。そういう恐怖が良い結果を生むことはどうもないように思えます^^。
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18/8月/07 |
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ドレイは彼らの鎖のなかですべてを失ってしまう、そこからのがれたいという欲望までも。
ルソー『社会契約論』
J.J. ルソー 桑原 武夫 前川 貞次郎
岩波書店 (1954/01)
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「奴隷」と言えば思い出すのは「ルーツ」(ルーツ on Wikipedia)なんですけれども。1977年に放送されて以来、再放送がないように思うのは気のせいでしょうか。なんか問題あったのかな?
一応 DVD ボックスは出ているみたい。値段も結構手頃な感じか。
ワーナー・ホーム・ビデオ (2005/04/08)
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なんか「ROOTS」のロゴがふざけて見えるけど、アメリカ奴隷制度を扱ったなかなかの秀作だった記憶があります。ROOTS II の方はあまり好きじゃなかったけれども。
ひとたび隷属状態に陥ればそこに安住してしまうというのは、ルソーの言葉をまつまでもなく、いろいろな小説/映画にも描かれていますね。
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12/8月/07 |
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武士はいざという時には飽食(ほうしよく)はしない。しかしまた空腹で大切な事に取り掛かることもない。
森鴎外『阿部一族 他二編』
森 鴎外
岩波書店 (1966/01)
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関係ないけど、今、長年中途で挫折してきた『学問のすゝめ』を読了しそうなところ。相変わらず好きにはなれないけれど、中学生くらいの頃「死ぬまでには読了したい」と日記に書いた夢が叶いそう(笑)。
本名言。「森鷗外が武士についてそう言ったならしょうがない」ってことでとくに言及することなし。で、『高瀬舟』(青空文庫新字新かな版)って、中学校くらいの頃、教科書に載っていましたね。作品自体は結構好きなんだけど「中学生に私の奥深い感動の気持ちを伝えてあげます」という雰囲気で講義した女教師が気持ち悪くてしょうがなかったな。
尚、『阿部一族』も青空文庫でも読むことが出来ます(作家別作品リスト)。
タイトルはふざけてごめんなさい。でも私、阿部一族と言われるとなぜか反射的に阿部寛が浮かんでしまうのです。
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12/8月/07 |
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学問には坦々(たんたん)たる大道はありません。
そしてただ、学問の急峻(きゆうしゆん)な山路をよじ登るのに疲労困憊(ひろうこんぱい)をいとわない者だけが、輝かしい絶頂をきわめる希望をもつのです。
マルクス『マルクス 資本論』(一)
マルクス エンゲルス 向坂 逸郎
岩波書店 (1969/01)
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私たちの時代、まだマルクスは現役で、結構多くの人がマルクスを読んでいた。
ただ『資本論』は、現在でも読まれているのかなあ。確かにマルクスの代表的著作で、マルクス理解に外せないにしても、結局は「経済」の話。今でもマルクスを読むとすれば「Marx’s Method」に興味を持つ人こそいても、『資本論』から「共産主義」の流れに興味を持つ人は少ないんじゃなかろうか。
ところで昔。ある女性のうちに遊びに行ったら、部屋にエンゲルスの肖像画がかかっていて、結構驚きました^^。
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10/8月/07 |
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自負、嫉妬、貪婪(どんらん)は人の心に火を放てる三の火花なり。
ダンテ『神曲』(上)
ダンテ 山川 丙三郎
岩波書店 (1958/01)
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岩波から名言を引っ張ったサイトで言うのもなんなんだけど。あるいは邪道といわれるかもしれないんだけど。神曲は「寿岳 文章訳」と決めてるんだよなあ^^。
本を読む人で『神曲』を知らない人はいないと思うんだけど、寿岳 文章の訳が出るまで各編「ほとんど目を通した」としか言えなかった^^。寿岳 文章の訳も読み始めは「ちょっとやばいかも」と思った。でも読み進めてみれば良い訳だと思う。ハードカバーも文庫も、持ってます^^。
ダンテ アリギエーリ Dante Alighieri 寿岳 文章
集英社 (2003/01)
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10/8月/07 |
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女というものはね、男にだまされたって時には我慢することもあるけれど、踏みつけにされちゃ黙っていないわ。
デュマ・フィス『椿姫』
デュマ フィス Alexandre Dumas Fils 吉村 正一郎
岩波書店 (1971/01)
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昔、他人のことを言うのに「椿姫のような」と表現した人がいて驚いた。当然その人は「椿姫」の「職業」を知らなかったんだなあ。
意外に、というか、当たり前なのかもしれないけど、かの「職業」を題材にした作品は多い。そういえば映画「ムーラン・ルージュ」もそうだったか。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2007/01/26)
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今日の名言自体は、よく聞く言葉で何の感動もありませんね^^。
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09/8月/07 |
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自由と我儘(わがまま)との界(さかい)は、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
福沢諭吉『学問のすゝめ』
福沢 諭吉
岩波書店 (1978/01)
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『学問のすゝめ』と言うと、
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。
のフレーズばかり有名。それで「人道主義的啓蒙書」と思いこんでしまう人もいる。
実はその直後に、
されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるものあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。その次第甚だ明らかなり。実語教に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり。
と続くんだよなあ。「天」が作らなくても、世に「おろかなる人」とか「下人」が生じると書いてある。
むしろ、この後に引用した部分を知らしめる方が、『学問のすゝめ』が読みたくなるんじゃないのかな。全文を読むことのできるサイトもあるようですね。
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08/8月/07 |
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反論し論破するために読むな。信じて丸呑みするためにも読むな。話題や論題を見つけるためにも読むな。しかし、熟考し熟慮するために読むがよい。
『ベーコン随想集』
単に「本当のこと」を言ったのでは名言たりえないと思う。今日の「名言」はその典型。誰も「読書」を思うとき、単に反論したり丸飲みにしたりネタ探しのため「だけ」を意識することはなかろう。
ベーコン 渡辺 義雄
岩波書店 (1983/01)
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むしろ。徹底的に論破したい著者というものも存在するのであれば、「反論し論破するために」する読書はあり得る話。無論、自らの論拠を危うくする「気付き」があればそれを受け入れる姿勢が必要なことは言うまでもない。しかし徹底的に「反論し論破するため」の読者は生半可な「熟考」よりも、はるかに自分のためになることもある。
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06/8月/07 |
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馬鹿丁寧な仕立かたをした不断著(ふだんぎ)の垢(あか)づいているのは愚であり、いい著物の俄仕立(にわかじたて)も内証(ないしよう)が見えすいて未熟だ。
幸田文は、少なくとも今のところ大嫌いな作家の一人。
と、いうわけでパスの方向で^^。
幸田 文
岩波書店 (1983/01)
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06/8月/07 |
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孤独というものは、時として最上の交際でもあるし、しばしの別離は再会をいっそう快いものにする。
ミルトン『失楽園』(下)
ミルトン John Milton 平井 正穂
岩波書店 (1981/01)
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原文は、
For solitude somtimes is best societie,
And short retirement urges sweet returne.
(Project Gutenberg “Paradise Lost”)
と、引いたように原文は Project Gutenberg で読むことができる。ただ、
- 英語に格変化があった時代
- 詩の形式を採っていながら長いもの
については最初から読むのを諦めてる^^(無論例外はありますが)。
と、言うと結構詩も読んでるみたいだけど、人に対しても「読みましたよ」と言えるのはブレイクくらいかなあ。一時没頭した(初期)大江健三郎でしばしば引かれていたので、結構まじめに読んだ。
ところで。一般の本だと「わざわざ英語で」という表現が成立するけれど、詩だと「わざわざ日本語で」という表現がぴったりくると思いませんか。すなわち詩とは「言語」に密接に繋がっているものである以上、基本的には他言語には移し得ないと思う(こういう議論は大昔からたくさんあるけど、まあ詳細は略。個人的な結論ってこと)。
そんな中、「敢えて」他言語に移行するならば、そこで鑑賞すべきテキストが2つになってしまう。たとえば英詩を日本語にもってくれば、そもそもそれは「別物」で、まあ言ってみれば英詩にインスパイアされた作品って感じ? 日本語訳の方が面白ければ面白いほどオリジナルを読む必要が出てきて、そしてオリジナルのどこにインスパイアされたかを読み取る作業が生じる。
要するに鑑賞すべき対象が増え、こちらが持つべき知識もむしろ増えてしまう。
もちろん。ミルトンなんて大家の翻訳であれば、当然に歴史による評価も厳しく受けている。だから日本語訳から得るものも凄く多いんだと思う。ただ自分では読めないんだよな。
ちなみに。日本でドラマになったりした『失楽園〈上〉 (角川文庫)』を読んでも、ミルトンは理解できませんよ、たぶん。読んでないのでわかりませんが^^。
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05/8月/07 |
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飲食は飢渇をやめんためなれば、飢渇だにやみなば其上にむさぼらず、ほしゐままにすべからず。
貝原益軒『養生訓・和俗童子訓』
貝原 益軒 石川 謙
岩波書店 (1961/01)
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貝原益軒と言うと思い出すこと。それは大学に「本草学」という授業があったこと。それも確か専門に入ってからの選択科目にあったんじゃなかったかなあ(法学部)。
Wikipedia によれば「本草学」とは「博物学」のことであるとされ、
日本には中世以来、「本草学」として博物学が以前からあった。江戸時代には『本草綱目』の輸入をきっかけに本格的な本草学研究が進められ、貝原益軒や田村藍水などの著名な本草学者が出現した。藍水門下の平賀源内は物産会を開いた。また、石綿や、いくつかの鉱山を見つけた。
という記述がある(博物学 on Wikipedia)。
敬愛する先輩が受講していたので受講を考えたんだけど、どうしても「法学部」と「本草学」の結びつきが想像できず、ついに受講を断念した経緯がある。
で、今日の名言。
今日の名言も「名言」とするのに疑問だなあ。これを無理矢理「心の養生訓」と捉えればぎりぎり名言なのかもしれないけれど、切り出して眺めたならばたんなる「生活の知恵」っぽいものなあ。
ま、名言も無限にあるわけじゃあないものね。
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04/8月/07 |
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多く説くからとて、そのゆえにかれが賢者なのではない。
こころおだやかに、怨(うら)むことなく、恐れることのない人、
――かれこそ〈賢者〉と呼ばれる。
『ブッダの真理のことば・感興のことば』
中村 元
岩波書店 (1978/01)
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以前に取り上げた「沈黙は金」の記事と同系列とも言えるかな。
それにしても「多弁」と「こころおだやか」さ、「怨むことなく」「恐れることのない」というの対比が面白い。と、言うのか、これらが対比されているのかどうかよく理解できない。
また、多弁の戒めは、仏教もそうなのだけれど「派生賢者」(真の賢者と区別される賢者)を産み出す「文化」に於いて言われることが多いかな。「派生賢者」とは簡単に「ミーハー」と定義しても良いかもしれない。
今も様々の文化的コンテキストの中で「ミーハー」(派生賢者)の善し悪しが言われ続けているけれど、そういう文脈の中できっと引かれることの多い言葉かと思う。
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03/8月/07 |
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どこの国だってほんとうの善人は多くない、はなはだ少ない。
美しい人も多くはない、はなはだ少ない。
しかしいないことはない。
ただそういう人にめったに会うことができないだけだ。
武者小路実篤『友情』
武者小路 実篤
岩波書店 (2003/03)
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これは選挙の結果を受けての名言なんですかね^^?
なんか安倍内閣、人材が「軽い」感じがしてしまいますね。あるいはちょっと前の「歴史的大勝」によって、「誰もが平等」な意見を言うことができるようになり「統制」が取れなくなっているのかもしれません。テレビの国会中継なんかからわかるように、「国会」の半分は揚げ足取りと詭弁でできているみたいだから、そういう中の「組織」にはしっかりした「統制」も必要かと。
え~っとちょっと外れるんですが。「新しき村」ってまだ現存するんですね。不勉強を恥じるばかりです。

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02/8月/07 |
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